01 「輪」

4月1日 月曜日

春が嫌い。新年度が始まり、忙しない感情が通っていく。その中で自分は変化できないことに焦る。リクルートスーツという語が多くて、Twitterを見ることをやめた。やっぱり今日の予定は立てておくべきだった。自分ができることは何もない。来週は新学期になり自分もその忙しない方に入るのだろうけど、今はただ他人。どうしても傍観して、殻にこもっている。ざらつくものを持っているから一回寝て、時間が経ってくれたらいいがそんなことはできなかった。立ち上がり、大学からのメールを返したり、掃除機をかけたり、音楽を聴いたり。おんたんのアクスタを追加で買うためだけに映画館へ行ったり。途中で草枕が閉店することを知って、一緒に行った友人は元気にしているだろうかと思った。きっと自由にやっているだろう。「春は窓の外」を聴いている。このペースのままでいれたらいいのに。

添削が終わりに向かい、あとがきを書こうとした。書いた。長くではなく、正直に。簡潔に、でも鋭くなく。これが紙の媒体になるまで生き延びてやろうと思う。

 

4月2日 火曜日

友人に連れられ、友人の友人宅へお邪魔した。前回会ったときよりも顔色がよく、髪が整っていた。その記憶はあるが、いつあったかは覚えていない。目があって会釈をした。居心地が良くない。その程度の距離感。ティーカップに紅茶を出してもらったが手をつけなかった。体調管理とこれから先のことを話している。その間に本棚を探索。綿矢りさのものが多い。帰ると言われ、先に玄関に行って靴紐を結んでいた。彼女がアパートの方へ振り返る。それにつられて私も目線を向けた。お世辞にもきれいとは言えない壁の中、彼女の部屋を見つけた。窓が開いていてカーテンが揺らいでいる。すると空色のカーディガンを羽織って出てきた。柵に手をかけ、こちらに手を降って。ベランダをかけ出し、非常階段の方へ目指す。屋上まで行って、マスクを取って曇り空の中で飛び降りた。落ちた瞬間にブラックアウトしてホワイトノイズが聞こえた。それからエンドロールが始まる。そう願った。

5:50に一度目が覚めて、またアラームの音で起床。サンドイッチを食べた。chelmicoを聴きながらバス停まで歩いた。早朝にラップを聴いて行動していくことが習慣になりつつありたい。EXITから爽健美茶のラップ。この繋ぎ好き。いろんなことがあるけれど、私は今日も生きていく。

勤務後、駅から家まで歩いた。予想していたよりも忙しくなかった。隣のレーンで働いている人が元気に挨拶をしてくれて心地よかった。半袖で働いている人もいて、そうなりたい。熱くなってほしくはない。この気候が続いてほしい。いつもよりも長く歩いていると暑くなって袖をまくった。手首に出ている赤の斑点はいつからあるのだろう。あざになったりするのか。丸亀製麺で晩飯を。明太釜玉うどん。あなご天の長さに惹かれて取った。衣が厚くて、骨があってこれは違う気がした。食べている途中からずっと眠さがあった。帰宅し、湯船を張った。

 

4月3日 水曜日

24時に31アイスを食べた。ポッチングシャワーを食べて、口を開くとパチパチしていてたのしい。25時くらいにケンタッキーを食べたい。そもそも空いている場所は存在するのか。まだ叶えられていない。

7時半起床。あのと粗品の電電電話を聴きながら朝食。鮭、ブロッコリー、卵焼き、ごはんを食べた。卵焼きにはハムとアスパラが挟んであった。鮭、いつぶりの鮭。腹を満たしラジオをつけ、部屋の掃除を始めた。今までハンガーにかけてあったズボン系を畳むことにした。鞄も同じところにまとめた。洗濯をし、横になる。日記が送られてきている。気まぐれに返信を送ってくれて嬉しい。一旦消化し、それから返信した。

お昼時にブックオフでデデデデの漫画を購入。二店舗をまわって11巻まで揃えた。帰宅し、早速読み始める。浅野いにおの書き込み具合の気持ち悪さが伝わる。文字を追っているだけで、幾田りらとあのちゃんの声が乗っている。そんな感覚。映画がいかに圧縮していたかがわかる。

夕方になり、近くのスーパーまで買い物。あのちゃんのANN0を聴きながら、「これがプロのメンヘラ」で初笑い。「あのちゃん帰っちゃうよ!なんで止めないの、好きじゃないの。え、なんなの。もういいけど、許せない!」でメンヘララジオ味が強くなった。マスクをしていて、セルフレジでよかった。ニヤニヤが溢れた。

キーマカレー。具の方は予定時刻の30分前には出来上がっていたが、炊飯のボタンを押し忘れるミスを犯した。お米が炊き上がるのは7:05。時間があるし、玉ねぎも残っていたからアチャールを作ろうかと思っていたが机の組み立てを優先した。横幅が15cmほど長くなった。木目から白いものになった。パソコンと同時に紙も置けることが便利。サイドテーブルを追加する案もあったが、ニトリの机を買った方が安かった。そうこうするとご飯が炊けた。辛みが強い。もう少し酸味が欲しいからトマトの量を増やしてもよかった。おかわりをして、終わり。明日おにぎりを握るように多めに米を炊いた。バイトか、嫌かも。まだ桜を見ていない。

 

4月4日 木曜日

アラーム。3度目で起床。6時に炊けるはずのご飯がキャンセルされており、はぁという気分。これだけでも憂鬱な気分に急降下。酔っていて切ったから覚えていないと父親から伝えられた。その言い訳なら聞きたくなかった。昨日のカレーの残りを食べたかったのに。お昼のおにぎりも握れなくなった。お詫びの1000円を握って家を出る。コンビニでサラダチキン、おみそ汁。春雨スープとスティックパンを購入。イートインスペースでチキンとお味噌汁を食べてからアルバイトへ。勤務中、カレーのことが頭から離れなかった。スパイスカレー、バターチキンカレーの作る動作を想像している。作業が暇で想像が捗った。理不尽な仕事の押し付けがあったら、そいつよりも自分が優れていると過信するようにしている。今日はそれができた。お昼に『三体』を観ていると地震。初期微動のとき、痙攣しているんじゃないかと心配になるが、そんなことだったことはない。退勤後、マロリーポークの予約を取った。定期を購入。今月の収入の半分近くを持って行かれた。この瞬間、毎回危機を感じる。発注分のお金でもうほとんどない。口座が軽い。バスの中で眠る。駅に着く前に目が覚め、横を見ると一列皆眠っていた。疲れた。帰って命の洗濯こと入浴。即湯船を張り、くたびれた身体を伸ばした。コンビニに行き、退職届を投函。84円切手でいいって言ってたじゃないか。足りなかったようだ。ハーゲンダッツを買って帰宅。デデデデを読んでいたが途中で仮眠になった。どこまで読んだか覚えていない。

 

4月5日 金曜日

休み。カーテンを閉じた状態で眠ったことが久しく、いつまでもこの体勢を保ちたい。

花見に行く予定だった。雨が降っていて行くことをやめた。家でこのままでもよかったが。みなりと整えてしまったから出かけたい。IKEAへ行くことに。移動中、ファンフラで「絶絶絶絶対聖域」が流れた。プレイリストに入っている曲がラジオでも聴ける時間が楽しかったりした。 行きの電車でも、お昼を食べているときも、歩いている時間でもファンフラを聞いていた。9時から18時まで、話し続けることなんてできない。到着し、お昼にスウェーデンミートボール、サーモン、ピタパンを食べた。ミートボールが金曜日は半額になること、知らなかった。調子に乗って12個を注文。マッシュポテトの量まで増えて、腹がパンパン。サーモンのマスタードのソース、苦手だった。レモンを絞るだけでも十分おいしかった。TESAMMANSのテーブルランプを希望していったが、何もなかった。理想としているデスクランプに出会いたい。

この歳になっても興味を持つ人はふふふっとなる場面を与えてくれる人、その場を共有できる人だとわかった日。これは歳とか関係なくきっといつまでも変わらないであろうし、変えらないだろうと思う。ふふふっとなる場面はうれしさと、恥ずかしさ、ときによっては悲しさが混ざっている。きっとマーブル。悲しさはそこまでマイナスな感情と捉えていない。なぜだろう。きれいさっぱりとしたヨロコビとかきっともうない。そのままでいいのだろう。アップデートがないでも、リニューアルはしていくよ。その気分があって、選択肢を狭めないように進んでいく。出会いと、繋がりを掴んで好感を伝えていく。

 

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『輪』

帰宅して、散歩に出た。梅の木が咲いている小高い原っぱを目指した。

ひとつ気に入った写真があり、『輪』という題を付けた。一輪のりんという意味と、輪から外れているような見た目から浮かんだ言葉だった。輪から外れているような印象は離れているように見えただけで、そんなことはないがそう思いたかった。赤は明るいのではなく、もっともくすんでいる色であろうな。気持ちがないとされているものを、人らしく見ることができるのが人の良い部分だな〜 と思うから私はそれを存分に活用したい。している。

土に足をつっこみ、靴が汚れた。磨かないと。そう思い帰宅。

 

4月6日 土曜日

頬にニキビ。こめかみにも出来物がある。場所によって原因が違うようだが覚えていない。

200円かかるはずのバス料金が640円かかった。乗るときのピッを忘れていた。こうゆうときにバスの運転手さんに声をかけて、対処してもらっての流れをとるべきだができない。少ないよりかは良いのだろう。こんなときに生きるのクソ下手が浮かぶ。あのちゃん、ありがとう。わたしの中にこの言葉を与えてくれて。ひとつ言葉が増えてだけでも生きやすい。器用にできる人はいるのだろう。美容院で痒いところを言える方、人の範囲にずけずけと歩み寄れる方。その方向に進んだら楽だったりしたり、するのかな。憧れている。これは上の空のものだけど、選択を違っていたらどうなっていたの。ぐるぐる。いつまで経っても変えられない。抱えていることを大事に思う。

メロンパン。バスに乗るまでの時間、どうしようもないほど空腹で買った。アルバイト、業務が少なく頭を働かせていないから睡魔と戦っている時間が長かった。それにミスもなかった。買っていたらバスが目の前を過ぎていった。

 

4月7日 日曜日

「FOOL」が流れる朝からスタート。同居人が起きたりもう仕事へ出ていたりするとテレビをつけない。パソコンを開いて、Spotifyから音楽を流した。夢なら覚めて頂戴。好調な始まり。塩塚モエカの引っ張ってくれる声に寄りかかっている。背中を押してもらうような気もする。でもそんなことをしてほしくない。ともに歩んでいこうの気分。丸いパンをトースターに入れ、顔を洗った。私たちは幸せを知りたいから生きるのに、泣いてちゃ仕方ないでしょう。本当にそうだ。駅に着き、下を向いて歩いているとピカピカのローファーが見えた。入学式。両親とともに変わった環境へ歩く人の背中はいつまでもかっこいい。

がんばったよりも耐えきった。春休み、最後の出勤。よく稼ぎ、よく遊んだ。故に金欠。何も変わらず、いつもの業務。途中でひざをぶつけ、こぶができた。青あざになりそう。お昼になって、『三体』をみて、残りは眠った。

「東京マーブル」を聴きながら、揺れて歌った。帰宅し、100%オレンジジュースをぐびぐび飲んだ。教科書が届いていた。一冊足りなくて、Amazonのページを見ると発送もされていなかった。カレーを食べ、早々に入浴。部屋の明かりをつけないで窓を開けた。夜は花粉が少なくて気持ちいい。イヤホンをつけ、YouTubeでにしなのライブを聴きながら横になった。このままでいい。何も足さないで、何も引かないで。