20 「エンドロール」

8月12日 月曜日

タクシードライバー。へとへとになりながら、バスの列に並んでいるとキャリーバックを持った人がタクシーに乗っていくところが目に入る。降りて、トランクを開けて荷物を入れた。その行動がいいなと思った。規律よく仕事をできる人だった。かっこよく見えた。その後ろにもまたキャリーバッグを持っている方がいた。お盆。好きではない期間であるから自覚したくなかったけど、環境がこうして染み込んでくる。

業務中と、生活を送っている自分のmbtiはたぶん違う。YouTubeで観ているとパッと出てきた。だいぶ納得できることだった。仕事中の不甲斐なさは、全自分の不甲斐なさではなくて、(ニュアンス)と言っていた。今日、犯したミスは誰にも見つからないうちに直した。いっそ見つかって、一回喝を入れてもらったほうがよかったのかもしれない。自分だけで解消をしてしまっては不甲斐なさが残る。残った。私はこのままでいいのでしょうか。3年目でこの調子なのは結構まずい状況である気持ちがある。夏休みのやることのすべて、強制的ではないけれどなんかやらなきゃいけない時期だからやっていることな気がする。底から本気になれない。武器を増やしても、それを使いこなせないといけない。いけない。は強い言い方な気がしたから、思ったままにはできなかった。時間がないは言わない。決めている。ないのであれば作る。
「いまのうちに青春しなさいね」とおばあちゃんくらいの年齢の方から言われ、するぞ。の気合い。内面には、きらめきを発見できる視点を持っていたい。いようね。

お昼休みに足を伸ばしながら本を読んで、少しだけ眠って。忙しいと言っている人もいる中、自分は少し暇に感じながら業務をしていた。発送された荷物がぜんぜん届かないなと頭の片隅で思っている。そんな日。

 

8月13日 火曜日

お盆、1日目。

めんどくささが7割くらいを占めている。親戚に対して、受け入れたくない壁が高くなっているのがわかる。母親がいないから少しばかり気が楽だった。運転している間、自分のプレイリストをかけていられることが気分の安定になった。宇多田ヒカルの「大空で抱きしめて」がずっとよく感じた。離婚伝説も同じく。着いてすぐに田んぼまで歩いていた。空との境界線がはっきりとした山の輪郭が綺麗だった。誰もいないからと、さしていた傘を地面に置いて写真を撮っているとクラクションを鳴らされた。全力気味で走った。お昼は、そばとひやむぎを食べた。祖母はそうめんと言っていたけど、太さがどうもひやむぎだった。しかもうどんよりのひやむぎだった。それからお墓へお迎えに行ったけど、もうあっつい。滑って墓石に直に触れてしまってやけどをしたのかと感じた。アイスを買って、帰宅。2つカゴに入れたら、何も言わずにレジへ持って行っていた。横になっていると唐突にポチ袋を渡され、「服でもかいな。」と言われた。礼を言い、受け取った。靴でも買おうかな。夕飯を作りつつ、寿司の受け取り時間を待った。叔父と父親と合流。父親に会ったの2週間ぶりぐらいだ。離れて暮らすようになってから、関係が安定しているような気がする。家族であろうと距離はある程度とった方がいいと感じた。叔父さんは年明けぶりだし、おばは2週間ぶりだった。おばと父親と会う頻度が同じなこと、変。住んでいる県が違うけど高校生ぐらいから月に一回ほど会っている。なかよしです。真っ暗になって、満腹状態で運転するのよくない。本当に眠い。「あした地球がこなごなになっても」を聴くと、からだがふわっとする。このままでいるの、よくない。

 

8月14日 水曜日

ケガした。痛い。どくどくと血が出てる感覚が久々であった。帰宅。即風呂。入眠。夕飯を食べずに。食欲皆無が続く。

 

8月15日 木曜日

昨日、早くに横になってたくさん寝た。それなのに寝違えていた。少し落ち込んだ。am3:00

疲れを取りたいけど、できない。ケガの具合を確認。血が止まっているけれど、周りのあざは当分残りそうな色をしている。歩いたときのズキズキ感はないけど、服が擦れると痛い。消毒をやって、ガーゼを貼り直した。イヤホンをして、数曲おどったり揺れたりした。共同生活をしていても、誰もが寝ている時間はわたしの無敵時間。「閃光」のサビが好きで幾度もやった。踊りは習っていたことがあったけど、それよりやるようになやっている今の方が楽しい。誰にも見せない自己表現。音楽も、踊りだって楽しめる自分でいれることがうれしかった。ライブハウスに行きたい。と思う。足から音を感じることができるのならではだから、味わいたい。やることもなくなって、さんぽに出てコンビニへ行った。涼しいだろうと思っていたけど、そんなことなく蒸していた。帰りにおじさんとすれ違ったけど、外向きの服装だった。自分はまだ寝巻き。くもに覆われて朝日の見応えは微妙だった。そんな日だってある。アルバイトへ。今日も指導係になった。お盆はこの調子。昼休みに眠って、残業はしないで退勤。昨日のことを気遣ってくれたのか、激しく動く業務から除外されていた。適度にサボる。

祖母の家に行った。お盆の挨拶。これにて今年は終わった。料理を出されたけど、どれも味付けが濃くてあまり食べれなかった。食欲がめっきりである。帰宅。入浴。友人から連絡をもらって、日曜日に行く演劇のチケットを買った。

 

8月16日 金曜日

台風は思っていたよりも早く来た。午前中のうちから雨が降ると思っていなかったし、こんな早くに止むとも思っていなかった。お昼頃から活動し始めた。何もしようと決めていなかったが、salmonを見つけて履いたらよかった。ブックオフやら、古着も見たけど何を手にしていいかわからなくなり買わなかった。積読をしている。夏服は買わないけど、秋・冬までまだ考えられなかった。シルバーのバングルがかわいかったが入らなかった。手首が細いが、甲の幅が広いらしい。あんまりわかっていなかった。雨がまた強くなる。近くのコンビニで傘を買ったけど、こんなことを減らしていけばいいのだと思う。無駄遣い。電車内でさっき履いた靴を買った。帰宅してから、焼きそばとバターロールのパンをいくつか食べた。創作物を読んでいると、自分も書きたくなって作業途中だったものを書き終えた。note、小説をなろう!はさっくり読むことができるから、その後に自分もとなりやすい。きっかけがあることがかなりためになる。会話を書くときにはふたりの性格を想像しているから、その人の想像力の幅がわかるようになった気がする。人の中にいる人が複数人もいることと、生まれることは読み応えにつながるだろうし、その人ごとに色があるから好きになる。まだ確信ではなく、模索段階。0:00にアップロードして、眠る。おやすみが好き。誰かを必要としている挨拶だから。どの挨拶とも似たように扱われていないから。おやすみ

 

8月17日 土曜日

お盆、最終日。

人がたくさんいるなかで、ひとりになる。バーベキューを外でやっているから、出てみるが空気に馴染めなく何も食べる気にもなれない。この1週間は特に会食への恐怖が増したような気がした。牛タンは食べられた。暑くて動けない。咀嚼することが億劫になる。はじめから参加しない選択肢を与えてほしかった。冷房の効いている部屋で数時間の間、眠った。イヤホンも持ってくればよかった。横になっている時間がらく。ひとりでいないのに、寂しい。この人たちのことは、どんなに時間をかけても許すことはないだろう。血の繋がりに縛られてしまう自分を呪う。早くどうでもいいこととして処理したい。親が生み出したものが嫌いだから、名前と自分のことも好きにはなれない。だけど、その分自分が成してきたことに意味を持ちたい。それに嫌いじゃない。自身で生み出したものと、好きな人。そこに絶対的な自信を持ちたい。わたしは、わたし。自分のことを好きになれないのなら、人のことを好きになったらいい。全てを受け入れる必要はなくて、その部分を覆い隠すぐらいのなにかを手にしよう。強くなりたいけど、強くいるふりは疲れた。本物でありたい。そう思っていたりした。この部屋から出たくない。寂しいことに変わり無いから、ハグしたい。そうツイートした。反応がついたことがうれしかった。この人は、じぶんよりも長生きしてほしい。やさしい人なんだから、幸せになってほしい。

 

花火を撮りたくて外へ出た。線香花火。アソートに入っている少しのものは、終わりが早いみたい。松葉の状態で落ちていく。散り菊を見たいのに。高い線香花火を買うことを検討した時期があったけど、いくらだったか忘れている。買う同期も忘れている。f:id:nantnn:20240818021436j:image

 

8月18日 日曜日

通知。かけていたアラームより数分早く起きた。スマホの通知欄をみた。去年から連絡が取れていなかった人からのLINEがあった。えっとなって、ハッとなった。まず、生きていたことがわかって何よりだった。うれしかった。怒が強かったり、哀が一番だったりしてた時期もあったけど、今は別に気にしていないし、どうでもいいことであった。それを忘れてしまいたいのではなく、今はそれ以上の感情があったということである。したことの報告もした。そんなことを言えることをできていたんだと実感した。

スタジオHIRARIへ。横浜駅での乗り換えの難易度が高い。もみじ坂の角度が急すぎる。途中にあったマンションはいかにも高級そうで、ザ・横浜を漂わせていた。『閉められた窓だけが光る』を観た。演劇はひさびさ。5月に行ったが、音楽を交えたものであったから純粋なものは数年ぶりであった。シアター型?(そういうのかはわからない)ではなく、客席の後ろに通路があり演者が行き来しているのがおもしろかった。内容も好みであった。これを勧めてくれた友人には感謝であるし、自分のことをよくわかっているので信用できる人であると感じた。演劇の良さは自分で演者を追えることに感じた。没頭できる。編集ができない世界って尊い。だった。証明があっても、全てを広い角度から見られている。その事実に耐えられなくなったりするのだろうか。
終。客席の前に出てきて、挨拶をした。エンドロールは脳内で再生。

 

f:id:nantnn:20240818201240j:image会場を出て、赤レンガ倉庫まで歩いた。長い。計1kmぐらいだった。日傘を刺しながら、風を浴びながら。海が近いからか、気持ちよかった。エガフェスが行われていたが、早く中へ入りたい。アイスが食べたい。高くてやめる。行列でやめる。日曜日だったことを忘れていた。人、ひと、ヒト。海まで歩く。「さよならたい焼き」が良い。海も空も良い色。Sigma fpのフィルターとの相性がいい。想像した通りの好きな色になってくれる。重いが持ってきて正解であった。海上保安庁が見えた。海猿。なつかしいです。横浜駅までバスに乗った。2両が繋がっているバスに初めて乗った。真ん中にある軸の動きが面白い。220円でこんなに長く乗れるの最高である。移動が好きである。また長い長い電車の時間。帰宅。もよう替えをする動画をYouTubeで見ていたら、自分もやりたくなって行なった。ベッドと机、履き物と下着類の場所を変更した。眠りの体制になったときにエアコンの風が直接当たるのが嫌だったから、帰ることができてよかった。夕飯は、うどん。明太子と、ネギとわかめをトッピング。入浴中に足の甲に虫刺されを発見。

 

とってもたのしかった日。