memo, Last Mile.

 

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2024/8/23

塚本あゆ子監督『ラストマイル』を観た。脚本の野木亜紀子とタッグを組み、『アンナチュラル』『MIU404』と同じ世界線で展開されるノンストップサスペンス。

 

配送関係で業務をした事がある身、派遣アルバイト、社員の服装に納得いかなかった。あんなに小綺麗な服装をしていないし、いくら冬場であっても厚着をしすぎている。違って工場長、副工場長は本当にぴったりです。ノートPCを片手に持って、どこでも歩いている。ときに走る。かご車も折りコンも綺麗すぎない配置、人でごちゃついていることも再現度が高かった。商品を入れ替えたりすることだって、可能そうな感じとかわかる。となった。

個人的に犯人があっさりと見つかって、しかもそれが警察が見つけていないことには納得ができた。他の2作と違うのは、警察関係の人が主人公ではない。だからそれをさらりと済ませることは飲むことができる。

 

日本人って、くそ日本人であると感じる。

真面目で、勤勉で、勤労。端っこから見て、何かわからないけど根性持って仕事やったり勉学に励んだりできること、普通じゃない。そう思う。きっと普通にしているのだろうけど。「ミリオンダラー・ガール」(MIU404より)の話が好き。この脚本家の書くものを煮詰めたような気がしている。あれは善意の末路のひとつであると捉えている。自分なくしてまで、人を助けるために動くけど。それに対してどんな感情を抱かなかった。”なんかいそう”とまで思ってしまった。死んでまで、人のために動く人がいそうと浮かんでいる脳みそに驚いた。普通であるように、処理に近い感覚で判断をしていたのだと思う。日本人の根幹にあるものは、大事にしなきゃならないものである。同時にふつうにしないでいいし、立派であると自覚したい。と思う。エレナが「やめちゃいましょう!!」と言って止めたのは、社会の歯車になることから逸脱してくれたようで気持ちよかった。なんとなく、それが希望なのかもしれない。今は与えられるより、破壊を望んだいるのかもしれない。そう芽生えた。

 

蒲郡刑事が映っている場面で伊吹藍のテーマが流れて始め、伊吹(演:綾野剛)がハンドルにやる手の仕草と志麻(演:星野源)がパトランプを取り出すシーンはニヤニヤが止まらなかった。しょ〜〜〜じと、みこと〜〜〜、なんだがありがとうの気持ち。東海林(演:市川美日子)がそのままでうれしい。なにより。

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